マルメには(たぶんスウェーデンには、といってもいいと思います)比較的穏やかな人が多いせいなのか、過ごしやすく感じます。
例えば信号のない横断歩道で車が途切れるのを待っていると、ほとんどの場合、次に近づいてくる車が減速して歩行者を渡らせてくれます。
でも、もしかしたら車の中で「チッ」とか言ってたりして(笑)
大声を出すなどして騒いでいる人も、まず見かけたことはありません。
今住んでいるのは大通りに面していない住宅街ですが、普段近所から聞こえてくる音といえば、鳥の鳴き声とか、たまに外へ出て携帯電話で話している人の声くらい。
それでも「やっぱり、違うよねえ」と感じることはあります。
こちらへ来て間もない頃アパート全体に水道管工事が入り、我が家にも順番が回ってきました。
現在他の国にいるうちの大家さんが工事のことを知っているのかどうか不安でしたが、そんな心配をよそにいきなり壁に穴を開けるわ、あり得ないところにパイプを通すわで、これだけでも結構ショッキングでした。
形ばかりのビニールシートが敷いてありましたが、粉々になった壁や行ったり来たりする泥だらけの靴のおかげで、床はほこりまみれ。この家では靴を脱いで生活しています、ってことはわかっているはずなのですが。
作業が終わった後ビニールシートを取り、掃除機をかけてくれたのはよいのですが、その足下を見ると…なんと泥だらけの靴を履いたまま。
「掃除機、意味ないじゃん!」
業者が帰ってからもう一度、掃除し直しました。
後日、再び工事が入ることを知らせるために業者の方が来ました。
スウェーデン語で話し始めたので、私が「スウェーデン語はわからない」と言うと「じゃあ後で英語に翻訳した通知を持ってくるから」と愛想よく言われて、数時間後に来たのがこれ。
翻訳って、単なるメモ書き?
別にいいですけどね、いまどきは翻訳ツールもいろいろあるし。
それよりも気になったのは次のくだり。
『(工事の期間中)ご不在でもマスターキーで部屋に入りますので、出掛ける際には(ドアに2つある鍵のうち)マスターキーで開かないほうの鍵はロックしないでください』
じゃあ、いてもいなくても勝手に入るってことだよね?
「鍵、意味ないじゃん!」
……信用社会なんだなあ、と思いました。
これもスウェーデン人の穏やかな性格によるものなんでしょうか。
義務ですよ。日本も横断歩道は歩行者優先です。なのに殆どの人が誰もそれを知らないだけ!ルール的には同じですよ。
そうですよね、義務ですよ義務!
ああ、それが機能していない社会に慣れ過ぎてた、、スウェーデンで減速してくれる車に感心している場合じゃないね!