ドイツ流・2015年の年明け

2015年になって一週間が経ちましたが、暮れから新年にかけてGöttingen(ゲッティンゲン)で過ごした私は、日本とドイツでは年末年始の時間の流れ方が違うんだな、と改めて感じました。

まず前提として日本とドイツで共通しているのは、ひとつのピークが大晦日にある、ということでしょう。大晦日のドイツでも、まるで『紅白歌合戦』のような歌番組が放送されていました。

ZDFSilvesterparty

この番組は、ベルリンのブランデンブルク門前に設けられた特設ステージからの生中継で、超人気バンド『Tokio Hotel』(上写真)だけでなく、歌謡界の重鎮らしき皆さんも出演していました。画面右上の数字は、秒単位まで表示された『現在の時刻』です。
それにしても「日本と似ているなあ!」と驚きました。

でも、その大晦日の前後が違います。
日本では準備のピークが大晦日で、新年が明けてから初めてお祝いが始まりますが、ドイツではクリスマスに始まったお祝いムードが何となく大晦日まで続き、新年が明けた途端に一気に弾けておしまい、なんですね。
クリスマスは家族と過ごす一方、大晦日から元日の明け方までは仲間と大騒ぎをするので、1月1日は皆グッタリして寝ている、というのがよくあるパターンだと聞きました。

今年の年明けは、私もドイツ式に花火を打ち上げに行くことにしました。
ドイツでは普段、花火は禁止なんだそうです。でも年にたった三日、12月29日〜31日だけは年明けを祝うための花火が売り出されます。ただし買うことができるのは、18歳以上の人だけ。

Feuerwerk
Feuerwerkスーパーのチラシでも花火を大プッシュ。日本で子ども達が集まってやるような可愛らしいものではなく、武器か?と思うようなゴツい花火です。

まだ大晦日のうちに、巨大ロケット花火とそれを立てるための空瓶を持って、いざ出発。大晦日には決められた場所ではなく、どこででも花火を上げてよいことになっているそうですが、一緒に行ったドイツ人に導かれるがままに見晴らしのよい場所へ到着しました。
時刻は間もなく1月1日午前0時。ご近所さん達もよく知っていて、大勢の人々が同じ場所に集まっていました。
既にフライングの花火がポツポツ上がってはいましたが、間もなくどこからともなくカウントダウンが始まり、0時になると同時に一斉に賑やかに打ち上げられました。

http://www.dailymotion.com/video/x2e7emm
仲間と一緒にワイワイ上げているグループもあれば、寒い中ビール片手に一人で黙々と上げている学生風男子も。どんな状況であれ、やっぱり花火を上げないと一年が始まった気がしないんでしょうかねえ。。

年にたった三日しか花火を扱えない状況なのに、どこで上げてもよいとか、誰もバケツを用意していない(花火自体が大きいので、バケツに入らない可能性もありますが)とか、その他が大らか過ぎる!と思っていたら、案の定間もなく救急車が駆けつけていました。
新年が始まってから、まだ30分しか経っていないのに……大事に至らなかったことをお祈りします、、

 

ドイツ流・2015年の年明け」への2件のフィードバック

  1. mariko

    明けましておめでとうございます!
    ドイツの年明けカウントダウンが動画で見られてうれし~。
    とても個人で買って来て打ち上げているとは思えない迫力ですね。
    一生に一度くらい、こんな花火と共に「ハッピーニューイヤー!」と
    叫んでみたいです。
    でも紅白見ながらウトウトしている私には、もうムリ!?

    返信
    1. masblo 投稿作成者

      marikoさん、明けましておめでとうございます。
      『Göttingen編』初のコメントをありがとうございます!
      紅白でウトウトしていても、トリの手前あたりで目が覚めれば大丈夫。家から出た途端に寒さで目はパッチリするし、歩いてすぐの場所でも花火の打ち上げOKですから、カウントダウンに間に合いますよ〜

      返信

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