家庭で “味わう” ドイツのクリスマス

St. Johannis KircheGöttingen(ゲッティンゲン)では、12月24〜26日は全ての店(一部飲食店を除く)が休みになります。29日まで開いていたWeihnachtsmarkt(ヴァイナハツマルクト〈クリスマス市〉)の屋台も、この三日間は休み。皆、教会へ行ったり家族で集まったりしなきゃいけないから、というのがその理由のようです。
ただしスーパーなどの食料品店は、24日の昼過ぎまで営業しているところが結構ありました。
せっかくのクリスマスに家で食べるものが何もなくては話にならないので、私も24日の午前中に買い出しに行きました。

ドイツではクリスマスにGans(ガンス〈ガチョウ〉)を食べるのよ、と知り合いのドイツ人から聞いていたので、以前たまたま試食したガチョウが美味しかったこともあり、この機会に自宅で食べたいと考えていました。
でも、我が家にはオーブンがありません。そのため焼かれたガチョウを求めてあちこち探したのですが、どこの店にも『生』しかない……

Gänse
落胆しながらあるスーパーの冷蔵ケースを覗いてみると、クリスマスの買い物客のために解凍された元冷凍ガチョウが、なんと半額になっているじゃありませんか。多く解凍しすぎたガチョウを、よっぽど連休前に売り切りたかったのでしょう(写真は別の店です)。
うちにある一番大きな鍋で焼けばよい、とアッサリ考えを変え、もちろん買いましたとも!

goe14_Stollen und Lebkuchenクリスマスに家庭で味わう食べ物といえば、他には日本でも有名なStollen(シュートレン〈クリスマスの焼き菓子〉)があります。Dresden(ドレスデン)のものが有名だそうで、スーパーで売られていた各種シュトーレンの名前にも『Dresdner』(ドレスデンの)が付いているものがありました。ホントかな?と私はちょっと疑っていましたが(笑)

そんな疑惑のあるシュートレンでも買ってクリスマス気分を味わうか、と思っていたのですが、近くに住むドイツ人がDresdener Stollen(ドレスデンのシュトーレン)のレシピで焼いたというものを分けてくれました。Dresdener Stollen
「焼いた後にバターを塗ったから、それが染み込むまで2、3日は置いておいてね。クリスマスには食べられるよ。」
砂糖やナッツ、ドライフルーツなどがたっぷり入ったシュトーレンに、さらにバターを塗るか……別のドイツ人が「シュトーレンはKalorienbombe(カロリー爆弾)よ!」と言っていましたが、その通りなんですね、、

シュトーレン以外にも、ゲッティンゲンではPlätzchen(プレツヒェン〈クッキー。下写真・皿の中央〉)やジャガイモやパンなどを象ったマジパン(下写真・左端の小さな丸いものとその奥にある白くて長細いもの)、Lebkuchen(レープクーヘン〈マジパンが入ったクッキーのようなもの。上から三番目の写真・奥側。レープクーヘンにはいくつか異なるタイプがあるようですが、クリスマスに食べるものとしてこれを教えてもらいました〉)、Spekulatius(スペキュラティウス〈スパイスやバター味のクッキー。一番下の写真〉)など、様々なものが売られていました。

Weihnachtsgebäck

Spekulatius種類はいろいろあるのですが、結局どれもナッツやスパイスが入った『甘いもの』なんですね。こういう甘いお菓子やナッツそのものを、クリスマスにはたくさん食べるそうです。
寒くて食糧の乏しいクリスマスの時期に、保存が利いてカロリーが高く、体を温めるものを摂る、というのが昔ながらの知恵だったのでしょう。
でも現代の生活で、うっかり昔と同じ勢いで食べていると……新年早々ダイエット初めになりそうです(汗)

皆さま、体調を整えてよいお年をお迎えください!

 

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