Semlaを食べる日

Semla「今日はSemla(セムラ)を食べる日だから、fika(フィーカ=お茶(の時間))にはSemlaを作るよ。」と、昨日(2月12日)スウェーデン人のお宅へ訪ねるなり玄関先で言われました。

Semlaとは、お菓子の名前。以前カフェで、シュークリームだとばかり思い込んで食べたら、シュー部分がパンだったので「?」となった一品です。
それにしても何故昨日がSemlaを食べる日だったのかわからなかったので、調べてみました。

キリスト教では、今日(13日。毎年日にちが変動します)から四旬節(食事の節制と祝宴の自粛をする期間)に入るらしいのですが、スウェーデンでは昔からその前日(fettisdag=ざんげの火曜日)にSemlaを食べる習慣があったのだそう。
今ではこの日だけでなく、『ざんげの火曜日』からイースターまでの毎週火曜日にSemlaを食べる習慣になっているらしく、この時期に入ってから街中のカフェやケーキ屋さんなどで、『Semlaあり〼』風な看板が掲げられているのを見掛けます。

Signboard for Semla

「スウェーデンの北のほうでは、Semlaを温かい牛乳に浸して食べるんだよ。」と昨日訪ねた知人は教えてくれましたが、実はそのほうが元々の食べ方に近いようで、昔はただのパンを温かい牛乳に浸して食べていたようです。

Semlaの作り方は、材料さえあればかなり簡単です。

making Semla
市販のSemla用のパンを買ってきて、予め入っている切れ目に沿って上下2つに分けます。このパンは柑橘類とバニラが混ざったような独特の香りがするのですが、カルダモンという香料が入っているのだそう。

making Semla

下側のパンを浅くくり抜いて、そのくり抜いたパンとMandelmassa(アーモンドペースト)とホイップしない生クリームを混ぜて、再びくり抜いたパンの窪みに戻します。

making Semla

その上にホイップした生クリームを乗せて、さらに上側のパンでふたをします。生クリームには砂糖を入れないのですが、どうしてか尋ねると「アーモンドペーストとか仕上げに振る粉砂糖が甘いので、生クリームに砂糖を入れると甘過ぎちゃうから」とのこと。

making Semla

最後に粉砂糖をかけてできあがり。

スウェーデン各地の新聞では、味比べをして街一番のSemlaを決めたりするそうです。ストックホルムのあるパン屋では、『ざんげの火曜日』一日だけで14000個のSemlaが売れたとか。スウェーデンの皆さんは、Semlaが大好きなんですね。。
Semlaは、冬のスウェーデンに来たらきっとすぐに見つけられます。お試しあれ。

 

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