イースターの羽飾りで春を呼ぶ

Flower shop3月に入ってからのマルメは三寒四温といった感じで、なかなか『春100%』にはなりません。
それでも街の生花店にはチューリップや水仙などが並び、春の雰囲気を醸し出しています。日本を思わせる椿が並んでいるお店もありました。

ここ最近はそんな花と一緒に、どこのお店でもカラフルな羽の付いた枝が売られています。一体何だろう?と思い調べてみると、Easter(イースター)に関係しているらしい。。
一般的に日本人には馴染みの薄いイースター。私も詳しくは知りませんでしたが、キリストの復活を祝う日なんですね。毎年日にちが移動するもので、今年のイースターは3月31日だそうです。

påskris生花店で売られていた可愛らしい羽根つきの小枝は『påskris』(ポスクリス)という名前で、白樺の枝でできています。でもこの白樺の枝、元々はちょっと予想に反する使われ方がされていたようです。
スウェーデンでは昔、イースター直前の金曜日である『Långfredagen』(= Good Friday、聖金曜日:キリストの受難と死を記念する日)に、キリストの受けた苦しみを思い起こさせるため、わかりやすい方法として白樺の枝で子どもや使用人を叩いて(私が参考にした複数のサイトにはこう書いてありましたが、『軽く』だと思いますよ、お仕置きでもあるまいし…汗)体感させたんだとか、、そこから派生して、イースターの時期になるとスウェーデン各地で白樺の枝が飾られるようになったらしい。枝に羽を付けるのは、 Palm Sunday(聖枝祭:イースター一週間前の日曜日)で用いられるヤシの葉を模している、という意味もあるんだそうです。

イースターを間近に控え、街ではこの påskris を飾っているお店があちこちで見られるようになりました。羽飾りを売っている生花店自ら飾るとこんな感じ。

påskris

大胆に飾りまくっているカフェもありました。
イースターはキリスト教徒にとって最も大切な行事ですから、ここまでしたってよいでしょう。

påskris

日本ではこの時期、桜の花が国中を彩ってくれますが、スウェーデンでは色とりどりの羽根が国中を飾るんですね。

påskris
それにしても今日のマルメの寒さ…全然春じゃありません。明日は雪が積もるという予報、、
春は今、どの辺り?

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