花と緑にあふれています

Malmö garden show今年の冬は例年に比べて長かったそうで、やっと暖かくなったのは5月に入ってから。まだ夜間は若干寒いものの、街は一斉に花と緑にあふれ出しました。近隣のアパートの住人もバルコニーに花を飾り、一軒家に住む人は庭仕事に精を出し始めたようです。

そんな時期に合わせて5月31日から3日間、Malmö Garden Show が開催されました。私が訪れた最終日は曇り空にも関わらず大盛況。スウェーデン人の知人も「ウチの妻も最終日に行って、種類の違う植物を五鉢も買ってきたよ。」なんて言っていました。

Malmö garden show

会場は Slottsträdgården。『お城の庭』という意味ですが、その名の通りMalmöhus(マルメ城)を囲むように位置する公園です。
ここには写真にも写っているように、目印となる大きな Slottsmöllan(お城の風車)があります。Skåne(スコーネ。マルメを含む県名)の田園地帯でも見られるこの風車には普段は入れないのですが、この日は特別に公開されていました。
風車から見た会場の様子は、こんな感じ……

Malmö garden show

Malmö tramこの風車は他の場所から移築されたのだとばかり思っていたのですが、17世紀からここにあって粉が挽かれていたのだそう。Slottsträdgården の地図を見ると現在は海から離れているのがわかりますが、17世紀当時はマルメ城のすぐ目の前まで海だったとか。海風を受けて、小麦も良く挽けたことでしょう。
何度かの建て直しを経て、現在の風車は1850〜51年に建てられたもの。なんと第二次世界大戦中も時折使われていたという、長ーい現役時代を送った風車です。

ちなみにこの日は、1973年までマルメの街の足だった路面電車も会場の周りを走っていました。6月1日〜9月29日の週末、マルメ城近辺で運行されるそうです。

Malmö garden show

337_lowさて、会場を歩いてみると、庭に植え替えるための鉢植えを売るブースをはじめとして、様々なブースが並んでいました。生花店のブースでは花がきれいにディスプレイされていたり、庭仕事用品が並ぶブースも何となくお洒落に見えたりと、ぶらぶら眺めているだけでも楽しい気分になります。

中には『BONSAI』の文字を掲げたブースも。
スウェーデン人には欠かせない fika(fikaについてはこちらの記事をご参照ください)のブースも当たり前のように並んでいました(笑)

隣の会場では、デザインされた庭がたくさん展示されていました。金メダルから銅メダルまでの印があったので、コンテストの入賞作品のようです。

通常の庭をデザインしたものの他に、バルコニー向けの庭(下写真左端)部門もあったのが面白いところ。マルメにはアパートが多いのですが、バルコニー付きのものもあるので参考にしたい人も多いんじゃないでしょうか。実際に、写真を撮ったり真剣に見入っている人もたくさんいました。

Malmö garden show

夜11時になっても空はまだぼんやり明るい今日この頃。朝は3時半頃から夜が明けているようです…その時間は夢の中なので正確には知らないのですが、とにかく日の長ーいこの時期、庭仕事に精を出すのには都合がよさそうですね。
Malmö garden show は来年も開催される予定です。

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