Göttingen(ゲッティンゲン)は小さな街です。それでも街の中心部には、平日休日を問わずいつも人が行き交っています。特に週末の晴れた日などは、結構な賑わいになります。
地図で見ると、ゲッティンゲンの街の中心部・Innenstadt(インネンシュタット)はBerliner Straße〈ベルリナー通り:地図上で27と記されている黄色い道路〉にぐるっと囲まれています。この道路は、中世の頃に築かれた塁壁『Ernst–Honig Wall』〈エアンストホーニッヒ塁壁〉の外側に沿って走っているので、街を囲む形なんですね。
その囲まれた中には、お茶や食事、買い物ができる店がたくさん並んでいます。車が入れないようになっている道もいくつかあり、気軽に街歩きを楽しむことができます。
メインストリートであるWeender Straße〈ヴェーエンダー通り・上写真〉を初めとしたいくつかの道には、自転車も乗ったままでは入れないので、お年寄りや子ども、車椅子の方なども安心して散歩ができます。
この街の中心的存在は、Altes Rathaus(アルテスラトハウス〈旧市庁舎〉)です。現在は市庁舎としては使われておらず、ツーリストインフォメーションがここにあります。
旧市庁舎前の広場には時々市が立ったりして、街の中でも一番賑わう界隈でしょう。先月12月にWeihnachtsmarkt(ヴァイナハツマルクト〈クリスマス市〉)が立っていたのも、この旧市庁舎の周りでした。
旧市庁舎に向かって左前方には、ゲッティンゲン唯一の名物(汗)と言ってもよいかもしれない『Gänseliesel』(ゲンゼリーゼル〈がちょう娘〉)の像があります。
ウィキペディアによるとこの像は、コンペで残った3つの作品の中から市民によって選ばれ、1901年に設置されたのだそう。……思ったより古くはないんですね。
さらにゲンゼリーゼルというモチーフは、頻繁に絵に描かれたり彫刻になったりしている、言ってみれば一般的なものだそうで、ゲッティンゲンとは特に縁はないそうです(苦笑)
でもゲッティンゲン大学の学生にとっては、この像は特別な意味を持っています。
博士号を取得した学生は、噴水に登ってこの像にキスするのが伝統なんですね。街を訪れると、リヤカーのようなものに乗せられた学生がここまで運ばれて来て、セレモニーを行うのを目にすることがあります。そんな時のゲンゼリーゼルは花できれいに飾られて、ちょっと嬉しそう。
そういえば、誰かと待ち合わせする時にもこの像は便利です。「ゲンゼリーゼル前で待ち合わせね」と言えば、私達のような外国人であってもわからない人はいないので。
一度は見くびりかけたゲンゼリーゼル、実はとても役に立っていました(笑)
人は何にでも慣れてしまうものですが、初めてゲッティンゲンへ来た頃には、古い教会や木組みの家の街並を見て感動したものです。その上治安も悪くなく、水がきれいで水道水もそのまま飲める、まさにゲッティンゲンは住むにはもってこいの街!……とアピールしておきましょう。
masbloさん、こんにちは。
Gottingenの街並み、素敵ですねー!
このような建物や石畳みたいな感じが、ドイツらしい風景なんでしょうね。
もし旅行できたなら、ここでのんびりお茶したり、ウインドウショッピングしたり
してみたいなと思いました。
その際にはもちろんゲンゼリーゼル像の前で待ち合わせですね!
marikoさん、そうなんです、規模の小さいゲッティンゲンの街でも、ドイツらしさは十分感じられるんですよ。大都市のように混雑もしていないので、のんびりするのにも最適です。
ぜひゲンゼリーゼル前で待ち合わせしましょー!