マルメはスウェーデン第3番目の都会なので(人口約30万人ですが、立派な都会です)、重厚で大きな石造りの建物も結構あります。
でもそれらは、私にはいわゆるヨーロッパ調に近いものに映ってしまい、あまり『北欧らしさ』を感じませんでした。
そんなもんなのかな、と思いながら過ごしていたのですが、ある日街から少し離れた場所で『ザ・北欧』(私のイメージで)ともいうべき建物を見ることができました。
『北欧』から私がイメージするものはいくつかありましたが、例えばこんな感じの建物もそのひとつでした。カレンダーにでもありそうな風景ですね。。ちょっと表現が安っぽい?
もちろんこれは作り込まれたものではありません。たまたま通りかかった一般のお宅なのですが、どうやら典型的な農家の建物には、この『屋根は黒、壁は暗い赤』という配色が多いようです。
つまり、私がイメージしていた『北欧』のひとつって、おそらく農家の建物だったんですね。
農業を営んでいると言っていたスウェーデン人の家も同じ配色。
畑の真ん中に建っている建物も同じ配色でした。
この写真には風力発電のプロペラが写っていますが、マルメの街中から離れたところではこのプロペラをたくさん見かけましたよ。
ところでこちらは農家とは対照的な建物ですが、やはり郊外で見かけたものです。
おそらく日本でいうところの建て売り住宅ではないでしょうか。何軒かつながっていて、一軒分ずつ色分けされています。
この有機的な配色とシンプルな形が、ちょっと北欧らしくないですか?
マルメから北へ7〜8km行ったところにあるLommaからは、マルメ付近を眺めることができます。
中央に写っているはしごのようなものは、マルメとコペンハーゲンをつなぐ橋『Øresundsbron(オーレスンブロン)』です。視線をそのまま左へ移して……杭のように飛び出しているのが、マルメの街で唯一そびえ立っている超高層マンション『Turning Torso(ターニング・トルソ)』(Turning Torso とその周辺については、こちらの記事をご参照ください)。
東京でもそうですが、都会にある建物は確かに近代的できれいなものが多い。でも、どれもあまり温かみが感じられないように思います。
Turning Torso だって美しいのはわかるし、まるで富士山かスカイツリーのようにマルメのあちこちから見えるのですが、、私はなんとなく興味がわかないままでいます。