ドイツの苺畑で本物の旬をつかまえて

Erdbeeren pflückenなり久しぶりに、苺狩りをしました。
記憶を辿ると日本で苺狩りをしたのは3〜4月で、その頃が苺の旬と思い込んでいたのですが、6月の末にGöttingen(ゲッティンゲン)にある苺畑を訪れると、鈴なりの苺達が私を待っていました。

日本とドイツの苺狩りで主に違う点は、
・ハウス栽培(日)か露地栽培(独)か
・食べ放題メイン(日)、持ち帰りメイン(独)
という二つ。
日本でも露地栽培だったら、恐らくドイツとそれ程変わらない時期が苺の旬となるのかもしれません。でもどうやら、日本で苺需要が最も高くなるのはクリスマス頃(ケーキ用に)なので、実る時期をずらすためにハウス栽培が主流になり、結果偽の旬が横行しているようですね。
いやー、今の今まですっかり騙されていました。

Erdbeeren pflücken畑に到着すると、週末だったせいかたくさんの人が訪れていました。
皆さん自ら大きなバケツやボールを持参して、いかにも持ち帰る気満々の様子。初心者の私は手ぶらだったため、現地で紙製の小箱をもらいました。
収穫した苺の重さで料金を支払うシステムになっているので、まず空の容器の重さを計ってもらいます。

準備ができたら広ーい苺畑の脇にいる係の方に、どの列で採ってよいかの指示を受けます。「他の列は採っちゃダメだよ。」とだけ厳格に言われ、後はご自由にということらしい。
食べながら採ってよいと聞き、まず目をつけた一つ目を口にほおばると、自然な甘酸っぱさで美味しい! 下に藁が敷いてあるので土など一切付いていないし、何も気にならずにまず食べることに夢中になってしまいました。

Erdbeeren pflücken

Erdbeeren pflücken四つ五つほおばったところで、本腰を入れて収穫開始。
全体的に粒はそれ程大きくはありませんでしたが、熟している実が山のようにあります。でも食べながら収穫していると、同じ赤い実でも酸味の強いものと弱いものがあるんですね、なぜでしょう?

炎天下で収穫し、いい加減疲れたところで苺の重量を計ってもらいに秤のある小屋へ向かいました。
値段表示を見ると、500g=1.2ユーロ。約2.4キロ分収穫して、5.9ユーロ支払いました。
Erdbeeren pflücken収穫なんかいらない、と言う人は、畑の脇にある販売所(右下写真)で買うこともできます。苺の季節になると、同じような苺型の出店が近所のスーパーにも現れます。これはドイツの初夏から夏にかけての風物詩と言えるでしょうね。

翌々日、スーパーでパック入ドイツ産の苺を見掛けました。
もうなごりの時期で早く売り切りたいのか、以前スーパーで売られていたものより安めの『500g 1.99ユーロ』。暑い中手ずから収穫した苺の値段と比較すると、劇的には変わらない……
一瞬、なんだか腑に落ちない気分になりかけましたが、「うちの苺は畑直送で新鮮だし、収穫も楽しかったじゃん!」と、心の中で自らを納得させながら帰宅
家へ戻ってから食べた畑直送の苺はとびきりフレッシュで、やっぱり格別な美味しさでした。

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