Göttingen（ゲッティンゲン）の皆さんは、冬以外の季節にはとにかくアイスを食べます。いろんな味のアイスが店先に並んでいて、店員がそれを掬ってカップかコーンにのせてくれる、アレです。恐らくドイツの他の都市でも同じじゃないでしょうか。

今はそれが真っ盛りの時期。街中へ行くと、老若男女を問わずアイスを楽しんでいる人があっちにもこっちにも。
「なんでドイツ人はアイスが好きなの？」とドイツ人に聞いてみても「わからない」とのこと。日本人が夏になると、冷やし中華やかき氷が美味しいと思うのと同じようなものなのかもしれません。陽に当たるのが大好きなドイツ人にとっては、太陽の下どこででも手軽に食べられるアイスは打って付けということもあるのでしょう。

ゲッティンゲンには、街の中心部だけでも数軒のアイス店がありますが、Göttingen Eis（ゲッティンゲンアイス。左下写真）なるものを売っている店もあります。
試しに頼んでみると、ちょっと嬉しいコーンのトッピング付き。味を占めてその2日後に同じ店で同じアイスを頼むと、トッピングもなくごく普通のアイスが出てきました、、担当者によってサービスが違うというのは、何につけドイツではよくあることではあるのですが。

アイス店で買うアイスは、ゲッティンゲンでは普通ひとつ1ユーロです。この価格でコーントッピング付きはお得だと思いましたが、通常のアイスにしたってお手頃な値段です。
以前Braunschweig（ブラウンシュバイク）で食べたアイスが1.3ユーロしたのですが、そのことをゲッティンゲンで友人達に話すと「それは高い！」と非難囂々だったことがありました。
別の機会にBonn（ボン）で食べたアイスは80セントでしたが、こぢんまりとしたアイスがコーンの上にちょこっとのっている、といった風情。「ゲッティンゲンでこれを出されたら大ブーイングだろうなあ」と思ったものでした。

アイスの販売だけでなく、アイスカフェとして営業している店舗もあります。
ある日、そんな店のひとつでメニューを見ると、イタリア料理風アイスのページを発見。

『Spagetti-Eis（スパゲッティアイス）』『Pizza-Eis（ピザアイス）』『Spieß-Eis（串焼きアイス）』『Lasagne-Eis』（ラザニアアイス）。
いかにも魅惑的に写されています。でもなぜアイスをイタリア料理にしなきゃいけないのか？　全く謎ですが、中でもスパゲッティアイスはいろんな街で見掛けるので、たぶんドイツ中で受けているはず。

私はまだ挑戦したことはありませんが、友人がスパゲッティアイスを食べていたことがありました。お皿まで冷やされていて気が利いているね、なんて思ったのは最初だけ。そのうち麺部分がどんどん一体化して「やっぱりね…」という状態になっていました（苦笑）
『雪見だいふく』みたいに、せめて『アイス・ティラミス』とか『パンナコッタ・アイス』なんかにしておけばよかったのでは？　いやいや、下手な捻りなんか加えずに、素直に『イタリアン・ジェラート』でいいですよね！