どこの国へ旅行しても、私はたいていそこで酒を飲みます。特にビールを飲むことが多いのですが、マルメがどんなビール事情になっているかは全く知らずにいました。
あるスウェーデン人に尋ねてみたところ、一軒のお店を教えてくれました。なんとそこでは地ビールを作っているという話。
でもこの間飲んだスウェーデン産の缶ビールは美味しくなかったし、造っていればいいってもんじゃないからねえ、、と期待せずに出掛けてみました。
ところが、ここではちゃんと『地ビール』を醸造していたのです。
『Malmö Brygghus』はマルメで唯一の、造りたてのビールをその場で飲むことができるマイクロブルワリー(=小さな醸造所)。
実は100年以上前、ここは今と同じくブルワリーだったそうですが、今ここでビールを造っているのはその当時とは別のブルワリーです。建物だけは当時のものに手を入れて現在も使われていますが、現在のブルワリー『Malmö Brygghus』としては2010年から始まったのだそう。
店に入るとすぐにサーバーが並んだカウンターがあり、ビールはここでキャッシュオンデリバリー方式。
1階はバーになっており少人数用の席がほとんどで、つまみはサラミやポテトチップス程度、2階には4人以上用のテーブル席も用意されていて、ハンバーガーなどの食事をしながらビールが飲めるようになっています。
サーバーの奥には、ビールを造る釜がドーンと置かれています。昔はこの建物の2階部分で、ビールの原材料である麦芽を作っていたそうですよ。
月替わりのゲストビールなどもあるようですが、この日味わえたのは7種類。中でも私の印象に残ったのは、『Amarillo Pale Ale』(4番目の写真左)と『Cacao-porter』。
Amarillo Pale Ale はその香りと味わいがとてもよく飲みやすいビールなので、1杯目でも何杯目かでも美味しく飲めると思います。
普段は甘いものをあまり食べない私ですが、印象に残ったもうひとつのビール Cacao-porter の甘さははっきりいってとても美味しい。苦みとのバランスがとてもよく、 私が今まで飲んだチョコレート系ビールの中で一番美味しかったかもしれません。
面白いことに同じ建物の中にはチョコレート工場もあるそうで、Cacao-porter はそこのカカオを使って作られているのだそうです。どうりで美味しい訳です。
ちなみに左の写真右側に写っているのは Witbier(小麦のビール)で、写真が歪んでいるわけじゃなくて見ての通り変わった形のグラスに入れてくれます。これも1杯目におすすめ。
たまたまハッピーアワーの最中に訪れたのですが、ビールが安くなる時間を狙ってなのか地元のおじさま方もたくさんいらしていたり、また飲み比べセットなどもあったりして、どこの国も変わらないな、なんて微笑ましく思いました。
ビールの通常価格は280〜500mlで(ビールの種類によって量が違います)66クローナ(=約990円)。『Dubbel Indian Pale Ale』だけは400mlで76クローナ(=約1140円)でした(2012年11月現在)。
試飲付きのブルワリーツアーもあるようなので、マルメへお越しの際は参加しても面白いかもしれません。
ツアーはウェブサイトにて要予約。日曜が定休日なのでご注意を。
ついに地ビールの話題ですね♪ 歴史ある醸造所なんですね。種類も多いし。さらにチョコレート工場とセットなんて!! うらやましすぎます(笑)。
サーバー横にあったおつまみコーナーに、たぶん裏の工場で作られたチョコレートが並んでいました。でもそれに気付いたの、カカオポーター飲んじゃった後だったんです、、絶対カカオポーターと合うはず!
行きたい〜〜〜!!小麦ビールの斜めグラスかわいいね。
かわいいでしょ?
店員さんに「ビールが好きなんです」と伝えたら、美味しいビールが飲める他店も気軽に教えてくれたりして、店員さんの感じも居心地もよいバーでした。