国際的食事会 in スウェーデン

留学生による International Dinner がスウェーデンの片隅で開かれました。お国自慢の料理をそれぞれ作り、皆で食べてみよう、という趣向。Greek Fish私は留学生ではありませんが、特別枠で参加させていただきました。
腕を振るうのは約30名、予算は1品175クローナ(=約2240円)。自宅から離れた宿泊先で急に言われたので、必要なものは一からスーパーで揃えなければなりません。マルメのアパートに戻れば米や醤油、海苔などのわかりやすい『日本』があるのに、そんなもんでやっつけることもできなさそうです。

参加者の中には日本に住んでいるとあまり馴染みのない東欧諸国、ラトビア、リトアニア、エストニアなどからのメンバーが多くいました。Greek Fish
今回初めて知りましたが、あの辺りにはどこの国にも『ピロシキ』があるんですね。ロシアからの留学生を含めて、かぶらないように事前に作る料理を確認し合っていました。

そんな東欧諸国のひとつ、ポーランドからの留学生は『Greek Fish』を作ることにしたという。なんでポーランド料理が Greek(ギリシャ)なの?と質問すると「わからないけど、ポーランドではフツーに食べるよ」とのこと。日本でいうところのカレーや餃子みたいなもんでしょうかね?
Greek Fish彼と同じ台所を使うついでに、作り方を見せてもらうことにしました。

ニンジン、パセリやセロリの根っこ、パプリカなどを細切りにし、炒める。一番上の写真でニンジンと一緒に置いてあるのがパセリの根っこ、手前の白くて大きいのはセロリの根っこ。
パセリやセロリの根っこはは日本ではあまり使われない食材だと思いますが、とてもよい香りでした。ポーランドではスープを作るときによくパセリの根っこを使うそうですが、確かに合いそう。
魚(今回は冷凍鱈を使用)には市販の Fish Seasoning(にんにくや胡椒、パプリカなどが入っている)を振っておき、しばらくおいてから小麦粉をまぶして揚げ焼き(油を多めに入れて焼く)にする。最後に炒めておいた野菜と魚を合わせて出来上がり。

Greek Fish

Greek Fishの横に並んでいるのは別のポーランド人留学生の出品料理ですが、『Croquette』(コロッケ)だとの説明。ほんとかな? 小麦粉をこねて作った皮で炒めたひき肉を包み、そのまま揚げ焼きにしていましたけど。日本のコロッケとはだいぶ違いますね。Stuffed Cabbage

同じく東欧の国・ウクライナからの留学生は、ロールキャベツを作るという。作り方を見せてもらうと、具をキャベツで包んでスープに入れて煮込むのは日本と同じだけれど、所々がちょっと違う。
具の中に長粒米を混ぜるのと、煮込むトマトスープの中にサワークリームを入れる、というのがウクライナ風なんですねえ。もしかしたら彼女の実家だけかもしれませんが。

Stuffed Cabbage長粒米とサワークリームのお陰なのか、かなり食べごたえのある一品に仕上がっていました。

エストニアからの留学生の料理は、男性が作ったとは思えないかわいらしい一品。見た目どおりの卵料理です。
「おふくろ(もしくは母ちゃん? ママ?)がよく作ってた料理だけど、自分で作ったのは初めて」と言っていました。これが本当にエストニアのポピュラーな料理なのかは怪しいところですが、味はなかなかよかったです。Esthonian Dish

さて、ニッポンの味として作ったのは、特別な調味料がいらなくて西洋人も好きそうなもの……中国人留学生から「あ、これ知ってる! カ…カ…カラアゲでしょ?」と言われましたが、違います。ヒレカツでした。

日本式パン粉は一般的なスーパーには売られていないので(イタリア風の細かーいのはあるようです)、パンをチーズ削り器で削ってパン粉を作るところからやりましたとも! 残念ながらとんかつソースはないので、キッコーマン醤油よりも安かった中国式醤油を添えました。が、肉に塩こしょうを多めに振っておいたら何も付けなくても大丈夫だったようで、売れ行きは上々。タマネギとジャガイモもフライにしたら、そちらのほうがあっという間に無くなったのは予想外でした。

International Dinner

スウェーデン人の教授陣は、デザートを作るという。
どんなに素敵なスウィーツが出てくるのかと思いきや……

Dessert

大胆にもワゴンに直接どっさり盛られたバニラアイスのチョコレートソースがけ。ドロドロだけど…これでいいの? 正しい?

見た目のインパクトとは裏腹に、繊細な甘味で意外と美味しかったです。

国際的食事会 in スウェーデン」への2件のフィードバック

  1. こはる

    食も楽しい文化交流ですよね。以前トゥバで蕎麦を(リクエストがあったので日本から乾麺やダシを持っていって)作ったらあんまり人気なかったです。巻寿司はそれなりに。カレーライスが一番よかったみたい。和食はむずかしいのかな。ヒレカツは誰でも食べやすいですね。良い選択。

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    1. masblo 投稿作成者

      あるスウェーデン人は『Umami』っていう単語を知っていてびっくりしました。こんなサイトもあるけど、やっぱり日本食を受け入れられるかどうかは人によるのかも。
      わざわざお高めのキッコーマン醤油を選んで買っているスウェーデン人をスーパーで見掛けたけど、ああいう人は蕎麦もOKかもしれませんね。

      返信

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