思い出のコペンハーゲン

きっと近いうちにまた来るだろう、と思ったのに行かないままになっているコペンハーゲン
決して「忙しいから」とか「遠いから」とかじゃないんです。行きたくて仕方がないのに、近くて遠い場所…それは交通費が高いから。

コペンハーゲンへはほとんど橋を渡るだけ(マルメ中央駅から電車で約40分)なんですが、片道105クローナ(約1500円)もかかります。「ちょっとそこまで」という感覚でちょくちょく行く気にはなりません。

でも、ぜひまた行きたいと思う理由があります。
以前は日本米を買いたい一心でコペンハーゲンへ行ったのですが(こちらの記事をご参照ください)、その折に実は、それ以上の大きな収穫があったのでした。

TorvehallerneKBH

有名なチボリ公園や運河を眺めることもなく、なぜか通りすがりに気になって入ったのが、お洒落っぽい市場、といった風情の建物。
ここ TorvehallerneKBH は食材などを扱うお洒落な店やカフェがたくさん集まっている場所で、ブラブラ見て歩くだけでも楽しめます。

TorvehallerneKBH

その時点で既に呼ばれちゃっていたんですね、ビールの神様に。ふと気付くと地ビールを注ぐタップが2つ並んでいるお店の前にいました。
ビールも一期一会。タップを発見したからには、味見してみないわけにはいきません。

TorvehallerneKBH

この日飲めた生ビール(どちらも小規模で地ビールを造っているマイクロブルワリーのもの)は、『Herslev Bryghus』で造られた『M. K. T. Porter』(右側の暗い色)と『Bøgedal』で造られた『Hvede』(左側の明るい色)。コペンハーゲンへ行ったのは今から4ヶ月も前の話なので、正直なところ具体的な味は忘れてしまいましたが、どちらもおいしかったことだけは確かです。
Craft beer「『Bøgedal』の生ビールが飲めるのは、ここか『Noma』(コペンハーゲンにある、ミシュランガイドで2つ星のレストラン)だけなのよ。」とビールを注ぎながらお姉さんが教えてくれました。

同じく彼女の話によると、デンマークでも日本と同じように10年くらい前からマイクロブルワリーが増え始めたのだそうです。
今では100〜200の醸造所が地ビールを造っている、ともあるサイトには書いてありました。
意外なことにデンマークでは、5000年以上もの長い間ビールが飲まれ続けているんだとか。北欧の地でそんなにビールが飲まれていたなんて、全然知りませんでした。

思いがけず美味しい地ビールに巡り会うことができ、夢中になり過ぎて店名も覚えていなかったのですが、サイトを見るとここは『360° Nord』というお店でした。デンマークをはじめとした北欧地域で、小規模でも美味しいものを作っている生産者のネットワーク『360° Nord』が出店しているもの。どおりで、ビールのアテに買ったサラミも美味しかったわけです。
ビールも生ビールだけでなく、スパークリングワインのボトルを利用したお洒落なボトルビールなど、日本ではお目にかかれないようなものもたくさん並んでいましたよ。

TorvehallerneKBH

地ビールファンがコペンハーゲンに来たら、ぜひ訪れていただきたいお店です。万が一地ビールファンじゃなくても美味しいものやお洒落なものに興味があれば、TorvehallerneKBH は楽しめること間違いないでしょう。
私も思い出のままにはしたくない、また絶対に行きたい!と思っています。

 

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