前回の記事で敢えて書かなかったことがひとつあります。
Skåne(スコーネ:マルメを含む県名)をドライブしている途中、スウェーデン人にとって欠かせない習慣 fika(フィーカ=お茶の時間。fika についてはこちらの記事をご参照ください)をするために訪れた『Mandelmanns Trädgårdar』(Mandelmannの庭)、こちらがとてもよい雰囲気でした。
ここは1997年に Mandelmannご夫妻が始めた農園。有機農法で農作物を育てていて、その傍らにカフェがあるという造り。ちなみに Mandelmannさんの『Mandel』はスウェーデン語でアーモンドという意味なんですが、なんとなくお仕事と合っているような気がしますよね(笑)
スウェーデンでは寒さのせいであまり農作物を収穫できないので、元々国土を覆っている森林を活かした林業のほうが盛んなんだそうです。
その点、スウェーデン南端にあるスコーネでは小麦などの農作物が採れるので耕地が多いようです。リンゴなどの果樹園やワイン用のブドウ農園もスコーネの農業地帯で結構見掛けましたが、Mandelmanns Trädgårdar にも果物の木が植えられていました。
一方、スコーネは他の地域より温暖とはいっても寒い土地には変わりないので、日本と比べるとあまり虫が多くいません。そのせいでこちらの農園のように農薬を使わない有機栽培もしやすいのかもしれませんね。
カフェの目の前には畑が広がっています。
裏手には牛。敷地内では豚や鶏も放し飼いにされていました。
有機農法だけあってトイレもエコ。ここで集められたモノは、堆肥として使われているようです
こんな『エコトイレ』でも写真のように洒落た照明が付けられていたり、壁にはライブなどのフライヤーがたくさん貼ってあったりして、「これもアリだな」と感じさせる空間になっていました。ただ一つの個室に便座が二つ、というのはどういうことなのか? わかりませんでしたが、、
カフェで fika のお供としてオーダーしたのは Toscakaka(トスカカーカ)。アーモンドとキャラメルがたっぷりと載っている、スウェーデンではメジャーなケーキのひとつです。
Mandelmanns Trädgårdar では、ホイップしていない生クリームが添えられていました。もちろんフォークではなくスプーンで食べるのがスウェーデン流。あまり柔らかくない Toscakaka は、スプーンではちょっと食べにくかったです(汗)が、適度な甘さで美味しくいただきました。
カフェには Mandelmannさんの農園で採れた卵などの販売コーナーもありました。
カフェの営業時間は金〜日曜日の11〜17時。月〜木曜日は持ち帰り用のコーヒーやケーキなどを販売する窓口のみ開いているようです。地図はこちら。
最寄りの駅はマルメからも電車が通っている Simrishamun(シムリスハムン)。ただ、駅からは10km以上離れているようなので車がないと行きづらいかもしれませんが、機会があれば訪れていただきたいホッとする場所でした。